眼鏡ッ仔と女装王子☆


嬉しい…
俺が断る理由なんて無い

けど…
冷華に会わせる顔がない…


だって、
冷華の体に、心に、一生消えない傷を作ったのは俺だから…

守る事、出来なかった…

そんな俺が冷華を守って良いの?


「ねェ、明日歌?
明日歌は昔の事気にしてるぽいけど、冷華も気にしてるんだよ?」


「…俺が…冷華を守れなかった事を?」


「うんうん。違うよ。
だけど、それは僕の口からは言えない。だからね…これは冷華の気持を知る、最後のチャンスだと思うんだ」


「…。」


「ゆっくりで良いから、考えておいて?」


“分かった”って言うと麗夜は、いつものわざとらしい笑顔じゃなく、本当に心からの優しい笑顔を俺に向けてくれた


「もしも、冷華を守れたら付き合っても良いよ?」


「…冷華は、ただの幼なじみだよ」


“フフフ…”麗夜は最後に何か言って居たけど凄く小さな声だったから何だったのか分かんなかった



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