姫様にkiss



その手に握られていたのは


銀色に光る鍵だった。





「なんで持ってんのよ?!」
「ん〜マジック?」



そんなことを真面目な顔して言ってのける。



「真面目に答えて。」
「俺はいつでも真面目だよ?」



どこが?



どう見てもそうは見えないけど。



「姫が学校に行ってる間に作っておいた。」
「ッ…?!それって犯罪でしょ?!」
「まぁね。」



“まぁね。”じゃない…!!



朔真はそんなこと気にする様子もなく、あたしの横に腰掛けた。





「だって姫、部屋に入れさせてくれないじゃん。」



や…そうだけど……



っていうか、入れる義務ないし…!!



なんでそんな入れてもらうのが当たり前みたいな顔してんのよ?!








< 23 / 266 >

この作品をシェア

pagetop