姫様にkiss



「もう一生離さねぇから。だから………俺と…」

「あたしだって離れるつもりないから。」



もう分かったから。



嫌ってほど、朔真のいない生活が



だからどんなに嫌われても



たとえ、全世界の人に反対されたとしても



もう絶対に離れてやらない。



離してやらない。





「馬鹿朔真…っ!」
「光栄です。」



抱きしめてくれる手から



朔真の気持ちが伝わってくる。



「今度逃げたら承知しないから。」
「じゃあ、手錠でもつけておく?」



だから、この手を通して



あたしの想いが伝わりますように



「…好き」

「知ってる。」



相変わらず朔真は執事だったころと変わらずに



俺様で意地悪で



それでも優しくて



いざというときは助けてくれる



全く変わっていません。



それでもあたしは



そんな世界一変態で俺様で優しい朔真が好きなんです。






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