俺と茜のナツメの樹

「はい。」


その頃 晴紀は・・・

ザーッ

例のナツメの木の下で一人呆然と川の流れる音に耳を傾けた。
ザーッ・・・

(好きだったのかな、、、夏は、、、あの夏さえなければ。)


「よしっ!今日はここまで!お疲れっ!」

「ありがとうございました!」
部員たちは更衣室へとタオルで体をくるみながら入っていった。

「茜っ!」

「ん?」

茜が振り向くとそこには墓参りでいないはずの晴紀があった。
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