白球追いかけて
「こんな感じでいいかなあ?」
 鏡にはスッキリとした姿が映っていた。顔を少し斜めにすると、サイドがもう少し短い方がいいかなと思った。
「サイド、あとちょい切ろうか?」
 一瞬、オレが口に出したのかなと思った。さすが、接客とは察するものだ。
 イメチェンは、気分をこれから来る季節のように感じさせた。
 そして、連休明けはほとんどが練習だった。
 少しずつ、夏がゆっくりと近づいてくる。
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