Four Cherry






それから始まったのが「翼様ファンクラブ会員」の一員としての生活。

放課後は呼び出されて礼儀作法、そして私が1番位が下だからってこき使われる毎日。



「あ、蒼伊チャン教室まで一緒に行こう?」


朝から学校に行く前に翼クンと会っても


「ごご・・ごめん・・・」


そう言ってファンクラブの会員に睨まれるのを避けるように翼クンも避ける日々。

これじゃあ私が翼クンの事好きでも・・・全然近づけないじゃん・・。






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「あーおーいッ!お昼食べようっ!!」


窓から見えるきれいな青空を眺めていると、凛が声を掛けてきた。


「あ・・うん。」

「・・・蒼伊・・?どうしたの?」


心配して声を掛けてくれる凛・・・優しいね。

ココのところ毎日礼儀やらなにやら、24時間見張られてる紀がしてイライラしてる。

ストレスがたまりきってどうにかなりそう・・


それをやっと・・凛に話した。

大澤口サンのこと、ファンクラブのこと、ストレスのこと、翼クンのこと・・

自分で話してて思ったんだけど、私ってスッゴイ翼クンのことが好きだったみたい。

言葉にして出してみたら、止まらなかった。


「そっかぁーっ、蒼伊は翼のこと好きだったかぁー」


学食を食べながら私の顔をまじまじと凛は見つめる。

私が小さく首を縦に振ると、満足げに笑ってて。


「いいねぇー、恋する乙女っ!応援するから頑張りな!」

「凛~・・・ありがとー・・」

「可愛いなぁー蒼伊は♪」


こういうときに凛は協力してくれる。

ありがたい友達だよね、凛。 ありがとう。
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