トナリの王子サマ
前の、優しい成瀬くんはどこへ行ってしまったの?!

成瀬くんのバカッ!大っ嫌い…になんてなれない。



一度、好きになってしまったら。戻れない。

手遅れ。いつでも君を思い続けるんだ…



「ったく、どいつもこいつも邪魔しやがって…」



邪魔って…キスの?

何言ってるの?!この人は!!


「じゃあ、一稀バイバイ!明日ね」


私は逃げるようにこの場を走って去って行った。

だから、知らなかった。


彼の苛立ちを、彼の…野望を…



「…次こそは…」

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