トナリの王子サマ
「待てよ。俺、萌愛が嫌いなんて一言も言ってない」

「でも、ちょっと反応したじゃん」

「あれは、そんなこと聞かれると思わなかったんだよ!」


陽は顔を真っ赤にして、声をあげた。

そして、陽から口を開いた。



「彼氏と別れた?」

「彼氏?…倉科くん?」

「そう」

「おととい別れたよ?」


すると、陽は驚いた表情を浮かべ、よかったと安心した表情を見せた。

何がよかったのかなぁ?あっ!でも、光さんの…


「あのね、光さんの…」

「!!聞いたのか?」


私は頷いた。ってことは…陽は知ってて?

「光のせいでごめん。でも、もう大丈夫だと思う」

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