トナリの王子サマ
陽の言葉で席を立ち、一緒に帰る。

「萌愛」

「んー?」




振り向きざまに、ほっぺにキスをされる。

―ん?


キッ、キスーーー?!?!?!


"仲直りのキス"


陽は言いながら笑っていた。

なっ、何で?!


これじゃあ、まるで…恋人同士だよ?

わからない、陽の考えていることがわかんないよぉ…


「萌愛、俺、アイツに負けねぇから」

「アイツ…?」

アイツが誰なのか、その言葉の意味もわからないまま、今日の"デート"?!は幕を閉じた…

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