誘拐 ―おまえに決めた―

「じゃあ、私も理由がある」


「何?」

リクはとぼけた顔をして完全に気を抜いている。





「リクの唇は、まだ青いから―――」



リクの唇に、私の唇をそっと近づける。


一瞬触れ合うだけのキスを。



< 155 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop