狼クン達のオリの中②【完】
壁にあたしを押し付けて、綾瀬涼は片手を壁に軽く添える。



「な・・・何?
こんなところで・・・」




この体勢。


綾瀬涼からあふれる色気。


綾瀬涼が何しようとしてるかわかるくせに、あたしはつい、わからないふりをしてしまう。



それに対して、綾瀬涼は。



「さて、何でしょう?」


涼しい顔で、あたしを見下ろす。




「ち・・・ちょっと・・。
離れてよ!」



恥ずかしくて、赤くなるあたしに。



「何で?
別にオレ。
何もしてないよ?」


綾瀬涼は意地悪そうな笑いを浮かべる。

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