天国への階段 ―いじめ―



「…ナナに…?」



「うん。さっき、廊下で」
 



私が言うと、まりあは「ふうん」と呟いた。
温か味のある「ふうん」だと、私は思った。




「吉村くんが……。
吉村くんは、やっぱりかっこいいね」
 



吉村くんが、私とまりあは友達だって言ってたの。
そう言おうとしたけれど、恥ずかしくて、途中でやめた。


同時に、それを言ったら、図々しいと思われて、まりあに嫌われてしまうかもしれないと思った。






< 145 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop