天国への階段 ―いじめ―




「さーん」




「にーい」



「いー……「待ってっ!」


 


叫ぶ声がトイレにこだました。
麗子は、口元は笑っているものの、目が冷酷で、いつになく怖い。




「決心した?」
 



今度は口のなかではなく、唇を噛む。
なんで私が、こんなことしなくちゃいけないの?




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