天国への階段 ―いじめ―




「私ね、死ぬの」
 



そう言うと、万里香がバッとこっちを向いた。
私の目を食い入る様に凝視していた。




「もちろん、あんたたちのせい。
万里香のせい。
あんたが裏切るから。
あんたが私を殺した」
 



少しでも罪悪感を覚えてほしくてそう言うと、万里香は期待通りに顔を歪めて、必死に懇願した。





「お願い、死なないで! 
ごめん。ごめん。ごめん! 
海結、ごめんっ!
死なないでっ」



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