天国への階段 ―いじめ―





「……あたしもだよ」
 



その言葉に、またキュッとまりあを抱きしめる。



思ったよりもずっと細かった。
脆くて、儚い。でも、心は誰よりも強くて自由だ。
伸びやかで、柔らかい。




「まりあ、ありがとう――」
 



暖かいオレンジ色の光が、抱き合う二人を優しく照らした。





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