詩吟う日に仰ぐ空

二杯目のアールグレイ

一度目の後悔は、
紅に溶かした甘い砂糖

二度目の後悔は、
彼を失ったあの日


そうなるはずだった


二度と後悔したくなくて
慌てて家を飛び出した

彼を伴って帰った部屋には
冷めてしまったアールグレイ

私は新しく煎れ直す
温かな気持ちになれる
アールグレイを


ほら、もう二度と
後悔なんてしないのよ
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