19の夏~私の愛した殺人鬼~
「『幽霊の携帯電話』ってのは、ある一部の地域での都市伝説なんだ。
トイレの花子さんほど全国に知られている幽霊ではないが、その都市ではかなり有名な話らしい」
「それは、どんな噂なの?」
「書いてある通りだ。
『夜歩いていると目の前に携帯電話が現れる。それを見ると、あの世へと導かれる』
っていうのが最も多い」
「あの世か……。
この噂、本当なのかしら」
沙耶香の言葉に幸也が、
「そんなわけないだろ」
と言い返す。