19の夏~私の愛した殺人鬼~

 眉間にシワを寄せる幸也に、ネコは一つ頷いた。


「その紙に書いてある、都市伝説の発生の場所を見てくれ」


 そう言われて、沙耶香は紙に書かれている一番下の文字に目をやった。


《幽霊の軽帯電話の噂は、東京○○区をずっと奥に入った場所にある、小さな地区から広まった》


 その文字に驚いたように目を丸くし、幸也と沙耶香は同時にネコを見た。


 ネコはまた頷き、

「そう。

君のお姉さんが殺された場所からほど近いんだ」

 と言った。
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