19の夏~私の愛した殺人鬼~
「君は? 君は知ってるのか!?」
こんなアホっぽい男と沙耶香が仲良くメールや電話のやりとりをしているかもしれない。
そう思うだけではらわたが煮えくり返りそうで、藤堂は怒鳴るように聞いた。
青年はオーバーに顔をしかめ、指を両耳に突っ込んでから、
「俺はしらないねぇ……。飯田沙耶香……別にどうでもいいからぁ……」
と、言った。
その言葉に、藤堂はホッとしたように表情を緩めた。
「飯田沙耶香よりぃ……飯田昌代の方が好みだねぇ……」
「お前、飯田昌代と知り合いだったのか?」