19の夏~私の愛した殺人鬼~
「霊がウジャウジャいるってことだ」
冬我のその言葉に、沙耶香は幸也の服をギュッと掴んだ。
「一つの霊が他の霊を呼び寄せる場合がある。
ここも、最初はたった一体の魂だったハズだ。その一体が偶然引き起こした霊現象『幽霊の携帯電話』によって人々に噂は広まり、その噂が更に霊を呼んだんだろう」
「ネコ、霊は何体見える? もしくは何十体だ?」
「何体でも何十体でもない。何百はいる」
「なるほどな。だから家がねぇのか」