一途なカラダ。
「ん。大丈夫だよ、慶斗。」

全然大丈夫じゃない。

だけど、拒むなんて出来ないもん。

早く、早く、早く!

早く終わって。

「んぁ、あああ!」

「は、わ、かな……。」

この行為は嫌いだけど、この瞬間、本当にほんの一瞬のこの瞬間は好き。

慶斗の余裕のない、その顔を見れるから。

――

それが終わり、あたし達は同時にベッドに横になる。

そして、少し話をする。

いわゆる“ピロートーク”ってやつ。

本当に他愛もない話だけど。

世間話のようなかんじ。

「最近、学校どう?」

とかね。

「んー、テスト多いのは嫌だけど、結構楽しいよ。
美和-みわ-もいるしね。」
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