【続】幼なじみは俺様王子。
……げげげっ。
すごい人だかり。
と言うより、女の子だらけっていった方が正しいかも……。
彼女たちの目的はお好み焼きじゃなくて、間違いなく彼ら。
「他校の生徒にも相変わらずの人気ねぇ」
隣であーちゃんが少し呆れたように笑う。
「そう、だね……」
女の子たちに埋め尽くされていて全く見れなかった彼の姿が、彼女たちの間から少しだけ覗けた。
途端に昨日の出来事を思い出してしまって、ちょっぴり胸が苦しくなった。
楓……今、何を考えているの……?
あたしのこと、怒ってるかな……?
「いやぁ、楓クンたちのおかげで全く客寄せ出来ないよぉ!」
客寄せに行っていた愛チャンが明るい声を上げて帰って来た。
「おかえり! もうっ、さっきから女の子だらけですごいわよぉ」
あーちゃんが「やる気出ないわぁ」と一言。
「全くっ! みんなして楓クンたちにタカっちゃって!」
ぷんっと頬を膨らませる愛チャンのおかげで、ブルーな気持ちが少しだけ落ち着いた気がする。