僕の日常を探して
第2章 別れ―新たなる旅立ち―
「綺羅くん。ここで少し相談が
 あるんだけど、いいかな?」

オレが一人考え込んでいると、
直葉が有無を言わさず話し始める

「記憶がないと日々の生活で、
 困ると思うし、学校も大変だろう
 から僕の知ってる、施設に来て
 みない?」

施設・・・か

「いいかもな。でも、お金とか寝る
 のはどうするんだ?」

オレが首をかしげながら聞くと、
「よくぞ、聞いてくれました」と
言わんばかりに直葉がしゃべりだす

「大丈夫、そこの施設には寮がある
 から寝たりするのには困らないと
 思うよ。お金は、施設である検査
 があって・・・まあ、これは施設
 に行ったときにでも話すよ」

「・・・オレの両親とかにはどう
 説明するんだ?」

「ん~?まずは、検査を受けて
 結果が出ないとね・・・」

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