僕等の透明な夏

『どうして?』

「どうしてかな」

やっぱり、話したくないのかな…。

佑人が話してくれるまで待つしかないよね…


外から生暖かい風が吹いてくる。

小屋の木の匂いがふわっと広がった。

『なんかここ、懐かしい匂いがする…』

「懐かしい匂い?」

『なんか…わかんない』

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