僕等の透明な夏
▼勇介

―コンコンッ

夜勉強していると扉を叩く音がした。

叔母さん?

『どうぞ』

扉が開いて、いたのは勇介だった。
少し怒った顔をしている。

『どうしたの?』

「……」

俯いたまま、何も言わない。

『何?』

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