♂GAME♀

たいようの家に行ったら、何かわかるかも知れない。

だけど、実行に移すほどの理由が無かった。

だけど、見つけてしまったの……
「嫌われたくない」と言ったのが、輝だと知った時に……






『た、高い……』

新幹線の改札の前。
その多額の金額に思わず溜め息が出る。

ここから名古屋まで。

運賃6090円。
自由席でも、+3980円。
指定席なら、+4490円。

どちらにしても1万円を超える。

前回は輝が払ってくれたから知らなかったけど、新幹線ってこんなに高いんだ。

これじゃ、たいようの家に行くだけで財布が空になっちゃうよ。

それに、アウトレットの借金も……

今からバイトしたって期限が過ぎちゃうし。
たいようの家に行ったら、本当に輝の事がわかるのかも、まだよくわからない。

……どうしよう。
ってかどうしようもないっつの!



半ば諦めながら、駅のコンビニに入る。

ちょうどお腹も空いたし、お昼ご飯のパンとカフェオレを手に取り、レジに置いた。

『225円になります』

ちょうどの金額を支払い、袋は遠慮。

ふと、レジの横にある求人情報誌が目に入った。

これ、家にあるのと同じやつだ。
確か派遣特集だった気が……

まてよ?
確か、登録制のバイトが数件。
日払いだった気がする。

時給が高いけど、登録制って毎日仕事があるわけじゃないから、いいかも知んない。

サクサクッと2万稼いじゃえば……

『……よし』

好きな職種じゃないけど、期間限定って思えば頑張れる!

やって……みようかな?
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