ボクは誰?

帰宅

ボク一人だったら、

ちゃんと帰ったかどうか、

よくわからない。

雅史のおかげで、

今こうして家に向かってる。



でも、

正直気が重い。


「高橋。何、暗い顔してんだよ。」


「家出をした後ってさ、どんな顔して帰ればいいんだろ?」


「変に気にするから憂鬱になるんじゃん。ふつーにしてればいいんじゃね?」


「そういうもんか?」


「ああ。そういうもんだ。」





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