ボクは誰?
ボクは、

目標を失ってしまった。

将来やりたい職業だってない。

皆みたいに受験勉強もしていない。

就職活動だってしていない。

だってボクは、

卒業したら治療するって、

ずっと決めていたから。


「史佳…。」


ベッドに寝転んだまま、

天井に向かって手を伸ばした。



史佳の笑顔が、

目に浮かんだ。

飛びっきりの笑顔が、

目に焼きついているんだ。



~~~♪


ボーっとしていたら、

ボクの携帯が鳴った。




< 381 / 406 >

この作品をシェア

pagetop