蓮の苦悩

"もしかして…田崎君？"

…………えっ

顔を見てもわからない
目の前の美女は
にこやかに微笑みこう言った

"私よ、私♪…高校時代の
元カノ〜遥よ…"


…遥？ 嘘…


"え？本当に？
何でここにいるんだ？"


"え〜だって私、健ちゃんの
いとこだもん！"


ガーン 信じられねぇ


"はぁ〜？川辺のいとこ？"

"うん、そうだよ！"

世の中狭いわ…
ビックリだわ

"まさか蓮が警察だなんて！
ねぇ 蓮は今彼女いるの？"

"ん？いるよ…
ってかもうすぐ結婚する"

一瞬彼女の表情が曇った

え------何だ？今の
俺の第六感が(関わるな)
空気の変化を察知した

それからは俺のそばを
ずっと離れない遥

どさくさに紛れて腕を
組んできたり

盛んにアドレスを聞いてくる
料理を取り分けてくれたり

段々そのベッタリな様子が
仲間達の目にも止まり
俺は目で川辺に抗議した

だけどニヤニヤする川辺

あの野郎〜！

なんかヤバい？
困った…

目の前の馬鹿3人は
既に出来上がっているし

遥のベタベタはずっと続き
肘に押し付けてくる
柔らかい感触に
俺のオスが
動揺している