蓮の苦悩
"仕事とは言え一ヶ月振りに
会ったり、友子ちゃんの事で
心配な事があったのに……
辛い思いしていないか?"


すると 麗奈は
"辛くて泣いた事もあった
けれど自分の気持ちを
相手に押し付けるんじゃなく
相手を信じようと思った……
"
俯いてゆっくり話す
麗奈を見て
<あぁ俺は馬鹿だ>

自分より他人を思う
こんなに優しい麗奈
こんなにも愛おしい麗奈
俺に会いたいのを我慢
していたのに

愚痴も言わず…
今日も俺を気遣って
午後から会おうとする

出掛けたいけれど
俺の身体を心配して
家で良いという

堪らなく愛おしい
俺だってどれだけ麗奈を
愛しているか

そう思った瞬間

麗奈を抱きしめていた
麗奈を俺の物にしたい
…・・・・

本当はもっと先まで
待つつもりだった
バージンの麗奈には
もう少し慣らして
あげたかった

何度か抱きしめ
下着の上から触れる事で
緊張を解き俺が触れる
事で感じる事を徐々に
教えて行きたかった

大切だから…

俺の欲望で麗奈を壊して
しまわない様に

俺を怖いと感じない様に

だから…

もういいかな?…--・・・

言葉だけでは伝えきれない
この思いを伝えたい
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