蓮の苦悩
自分は大学の法学部を

出て今警察官を

しているので、

大学受験を薦めた

警察官の仕事について

興味を持つ省吾に

俺はいつしか弟が

できたみたいで

省吾と話すのが

楽しみになった


休みの日はたまに

釣りなんかも一緒に行って

遊んだりもした


でも 今にして思えば

妹の麗奈に会う事や

省吾から聞く麗奈の

話しが毎回

楽しみになっていた


週に何度か交番の前に

来て麗奈は俺に手を

振って挨拶する

『こんにちはお巡りさん』
と言う麗奈が

可愛くて仕方なかった

麗奈は俺の名前

知らないのかな…

いつも俺の事を

"お巡りさん"と呼ぶ

いつしか俺は

麗奈に会うのを

心待ちにしていた

素直で優しい麗奈に

女性として意識していた

"修学旅行のお土産"

"ケーキの差し入れ"

"健康祈願のお守り"

時々俺にそうやって

プレゼントをくれた

恥ずかしそうにして…

ある日省吾が

"今度家に遊びに来ませんか"

と誘ってきた

指定された時間に行くと

夕飯が用意されていて

省吾のお母さんの

手料理をいただいた
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