イケオタ
ガラガラ…

扉がひらくとそこには息を切らした亜由美がいた

クラスの全員が
(別に走らなくても…)
と思った事は言わずとも顔にでていた

「ハァハァハァ…み、みんな
おまたふぇ〜
きいて…きたよぉ」

息を整える亜由美を皆が注目した

「ふぅ〜…
OKだって」

「よっしゃ〜!!」

翔の雄叫びと同時にクラス全員がはしゃぎ始めた

「こんなの…」

「あのさぁ」

1人呆然とする友里恵にいつの間にか奈瑠は話しかけていた

「な、なによ」

「あっ!!
いや、そのぉ〜…」

「イライラするわね
ハッキリしなさいよ」

「いいんじゃないかな」

「えっ!?」

「みんな楽しそうだし
やっぱり文化祭はみんな楽しくしたいしさ
神崎さんは…いやかな?」

「べべべ、別に嫌じゃないわよ」

「よかったぁ〜
一緒に楽しい文化祭にしようね」

「し、仕方ないから協力してあげるけど今回だけだからね」

「うん、神崎さんありだとぉ」

「なっ!!んっ…」

奈瑠のお礼の言葉と満面の笑顔に神崎は言葉が出なかった

そんな二人のやりとりをみていた翔はいつもよりも一段と楽しそうな顔をしていた

「まったく
一緒にいて飽きない奴だな…」

翔は文化祭当日がどうなるか楽しみでウズウズが止まらないのであった…
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