憂鬱な死神の少女
1章 楽園

コンコン…

私はドアをノックされた音で目を覚ました
私の部屋には時計がない
窓も無いから日の光でだいたいの時間を予測することもできない

私は小さな声でパートナーの名を呼んだ

「……シュナ」

《う~…?》

すると頭の中に眠たそうな女の子の声が響いた

「今何時…?」

《…6時だよ…》

6時…
一体誰がこんな朝早くから…

いや、それよりも…

「…眠い…」

布団にもう一度潜り込み二度寝を実行しようとしたがまたドアをノックされた
しかたなくもぞもぞと布団から出てドアに向かう

またドアをノックされた

「はぁ…」

ガチャ

ため息をつきながらドアを開けると其処にいたのは小柄な茶髪のボブカットの髪型をした少女
彼女は私の顔を見るとニコッと笑った

私は不機嫌な声音で彼女の名を吐き出すように言った

「…プリム…」

「おはようエイシス!」

おはよう…ってまだ外が薄暗い時間帯のはずなんだけど…

私はガックシと肩を下げうなだれた
プリムはその姿を見て首をかしげ

え?あたしなんかしちゃった?

みたいな顔になる
はぁ…と2度目のため息を吐きながらプリムに話しかけた

「一体こんな早朝から何のよう?」

「遊ぼう!」


・・・・

イラっとした
ちょっと聞いてほしい

ここ最近休む暇もなく仕事を回された
やっと開放されたのがつい3時間前
疲労がまだまだ抜けてない


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