憂鬱な死神の少女

プリムは私の横を飛ぶ妖精の姿を見た途端サッと戦闘の構えをとった
シュナはと言うと私の肩に立ちフンッと鼻で笑った

「あんた馬鹿?エイシスは怒ってないって始めに言ってたでしょ?理解出来てないの?」

「シュナ、止めな」

「シュナよりかは頭いいもん!!」

「プリムも挑発にのらない…」

「じゃあ何で本当?って何度も聞くわけ?このアホ」

「シュナ」

「あたしはアホじゃない!」

「…」

ぎゃーぎゃーと喧嘩し始める2人

シュナは私の耳元でプリムに向かって叫ぶしプリムも大きな声でシュナに叫ぶ


一応まだ早朝なんだけど…


2人の煩い喧嘩にイライラしてきた私はドアを思いっ切り叩いた

「2人共…いい加減にしろ」

「「ごめんなさい…」」

謝る2人を見ながら4度目になるため息をついた

と、一緒に気付いた

「……ぁ」

「「??」」

私の視線の先には歪んでしまったドアがあった

「あーぁ、やっちゃったね…ドアだけでもこれで10回目だよ」

「…ロゼに言いに行かないとか…」

「あ、そういえばあたしエイシス宛ての神様から手紙を預かってたんだった」

プリムは抱きしめていた黒のウサギの人形の背中から手紙を取り出した

「はい」

「どうも」

私は渡された手紙を開くとそこに書いてあった短い文を読んだ

1秒経過…

2秒経過…

3秒経過…

―――――ビリビリビリ!


「ちょっ…エイシス!?」

「シュナ」

「何~?」

「今何時何分ですか?」

「6時45分だけど?」



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