甘酸っぱい彼
あたしと向井君は少し話した後、カフェを出て別れた。家に戻ると健斗はいない。優雅が玄関まで迎えに来た。
「姉ちゃん、おかえり!」
「ただいま。・・・どうしたの、そんな大きい声出して。」
つい、お母さん口調になってしまった。
「腹減ったっ!ご飯っ!作ってっ!」
「はいはい。もうちょっと静かにしてて。」
あたしはそう言うとキッチンで冷蔵庫を開いた。材料を出して夜ごはんを作り始めようとすると、携帯が鳴った。

メールだ。・・・誰からだろ?

メールを開くと二通入っていた。一通目を開くと向井君からだった。
『今日は合席させてくれて、サンキュー(^^)v 今度、学校で会ったらコーヒー牛乳よろしく。』
あたしはコーヒー牛乳の事を思い出し、少し慌てた。そういえば、まだあの時のお礼してなかったんだ・・・。しまったと思いながら二通目を開くと、意外な人物だった。
「桂太郎・・・?」
あたしは少し驚きながらメールを開いた。
『百季ちん、お願いがあるんやけど・・・。明日、学校休みやんか?だからとは言わんけど・・・、俺の彼女と友達が百季ちんの話ししよったらぜひ会って遊びたいっていうねん。だから、急なんやけど明日一緒にカラオケ行かん?』
いきなりの誘いに動揺した。                                                                   女の子・・・かぁ・・・。友達になれるかな?・・・なれればいいけど。

あたしは少し心配しながら桂太郎にOKした。
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