甘酸っぱい彼
ここは図書室だろうか。とても静かだ。でも、誰もいない。カウンターの受付にも、隅から見まわして見ても誰もいなかった。
「ここは・・・図書室?」
あたしは祐介に聞いてみた。
「ええ。でも、昔の事よ。・・・ここはもう使われてないの。」
祐介はお姉さん口調で優しく教えてくれる。一つのテーブルと二つ置かれた椅子の前に着くと祐介は言った。
「座って。」
あたしは言われた通り座った。祐介は椅子に腰を下ろすと話し始めた。
「百季ちゃん、あなた昨日。向井秀太と一緒にいたでしょ。」
「う・・・うん。あの時のお礼にコーヒー牛乳おごって・・・、屋上で・・・。」
あたしは言葉に詰まった。昨日の事を思い出すと口ごもってしまう。
「屋上で・・・キスしちゃったらしいわね?」
「えっ・・・?・・・なんでそれを!?」
「修ちゃん、見ちゃったのよ。」
「でも、あたししてないっ。・・・されそうになったけど、振り払ったから。」
あたしは真実を祐介に述べた。
「そうなの?・・・でも、修ちゃん言ってたわよ?『向井と相沢がキスしてた』って。」
修は勘違いしたんだ。・・・あたしと向井君がキスしたって。
「百季ちゃん。教えといてあげる。」
「えっ?」
「修ちゃんと向井秀太の関係。」
祐介はそう言うと真剣な眼差しであたしを見つめながら話し始めた。
「ここは・・・図書室?」
あたしは祐介に聞いてみた。
「ええ。でも、昔の事よ。・・・ここはもう使われてないの。」
祐介はお姉さん口調で優しく教えてくれる。一つのテーブルと二つ置かれた椅子の前に着くと祐介は言った。
「座って。」
あたしは言われた通り座った。祐介は椅子に腰を下ろすと話し始めた。
「百季ちゃん、あなた昨日。向井秀太と一緒にいたでしょ。」
「う・・・うん。あの時のお礼にコーヒー牛乳おごって・・・、屋上で・・・。」
あたしは言葉に詰まった。昨日の事を思い出すと口ごもってしまう。
「屋上で・・・キスしちゃったらしいわね?」
「えっ・・・?・・・なんでそれを!?」
「修ちゃん、見ちゃったのよ。」
「でも、あたししてないっ。・・・されそうになったけど、振り払ったから。」
あたしは真実を祐介に述べた。
「そうなの?・・・でも、修ちゃん言ってたわよ?『向井と相沢がキスしてた』って。」
修は勘違いしたんだ。・・・あたしと向井君がキスしたって。
「百季ちゃん。教えといてあげる。」
「えっ?」
「修ちゃんと向井秀太の関係。」
祐介はそう言うと真剣な眼差しであたしを見つめながら話し始めた。