甘酸っぱい彼
はぁ・・・。何やってんだあたし・・・。

キッチンについてからあたしはさっきまでの事を振り返り、後悔した。
「きちんとしないと、駄目だよね。」
あたしは小さく呟いた。すると・・・
「なんできちんとしないと駄目なの?」
いきなり話しかけられて声のする方を見ると優雅が頬杖をつきながらこっちを見ていた。
「ゆッ・・・優雅ッ!」
「そんなに驚かなくても・・・。なんか俺が化け物みてぇじゃん。」
優雅は口を尖らせながらすねた顔をした。

なんか・・・可愛い・・・。

そんな風に思っていると優雅がいつの間にか隣に来ていた。
「な・・・何?」
あたしがびっくりしていると優雅は冷蔵庫を開けてキョロキョロしている。
「どうしたの・・・?」
あたしはもう一度聞いてみた。そして優雅はあたしの顔を見つめながら言った。
「・・・今日、飯ないの? お腹すいたんだけど。」
「・・・へ?」
あたしはきょとんとした。そしてしばらくしてあたしは慌てて夜ごはんを作り始めた。
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