堕天使フィソロフィー

殺罰

大佑のポストカードの前にお花を供えるだけ。
それがあたしの日課。

何にもいまいち興味が示せず、生きている実感すら湧かない日々が続いた。

馬鹿みたいに酒ばっか飲むようになった。

スクールとたまに友達に会う以外には外に出ず、華麗なる引きこもり生活だった。

一応、家事手伝い兼学生になるんだろうか。
誰にも依存せず、誰にも縛られず
久しぶりのそんな生活がすごく気持ちよかったのを覚えている。

9月が過ぎ、10月になり。

生理が来ない。
待っても待っても、来ない。

『ねぇ生理来ないんだけど』
「一緒にいておげるから、買ってきて検査しな?」

友達に促され、買ってきた検査薬。

まさかね。

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