ずっと君の隣で。

「そんな悩むなってぇ、また会えばいいんだからー。」

歌耶がさらっと言ってのける。

そんなうまくいくはず…

っ!?

「っそうだよ、また会えばいいんだよ!あの時間にあの場所に行けばいいんだ!」

私なんで今まで思い付かなかったんだろう…

ほんとにバカだ。

「ありがとー、歌耶!やっぱりさすがだね♪」

歌耶はいきなり気分がよくなった私に横目で言った。

確率は少ないけどね、と。

「いいもん、頑張ってやるもん!会えるまで…っ!」

そこでめげないのが私。

そんなやり取りをしていると、部活を知らせるチャイムが鳴った。

「あっ遅刻しちゃだめだー!行くねー!」

私は歌耶に手を振ると鞄を取ってグラウンドへダッシュした。
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