This is us



「…そうだったんだ。てか早く言ってよ〜」


青い空いっぱいに、優花の高い声が響いた。


一限の授業をサボって、屋上に来ていた私達。

優花に全部打ち明けると、少し悲しそうに笑い、『相談乗ったのに!』と小突かれた。


「…相原の奴さとりを泣かせやがって!信じられない。原さんの為とか言いながら本当は悔しかっただけじゃないの?!」


「そんなことないよ。私が全部悪いの」


フェンスに寄りかかり、そのまま座り込む。


「ばーか。さとりは自分責めすぎなんだよ」


「もういいんだ。最終的には私何も言えないし…」


優花も隣に腰を下ろした。

校庭で体育の授業をしている生徒達をぼんやり眺める。



「結城かぁ…また厄介な奴好きになっちゃったね」


「…早く忘れなきゃ」


そう言葉にした後に、すぐ胸が苦しくなった。


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