This is us



「今月は冬休み入るまで会えないかもしれない…」



その言葉に、ピタッと笑顔が凍り付く。



「え…?」


なんで?



「でも、また連絡するから」



また連絡するって、いつ?


壁にかけてあるカレンダーに視線を移した。


12月。

冬休みまであと一週間。


クリスマスは、一緒に過ごせるの?


「…小田切?」


「えっあっ…うん、分かった」


「悪りぃな、じゃあ…おやすみ」


「…おやすみ」



電話を切って、一気に脱力する。


切なくて、苦しくて、胸がズキンズキンと痛くなってきた。


頬には涙が滑り落ちる。



結城くんは私の事を本当に好きなのかな…。


息が詰まってしまいそうな位、苦しくて。


鏡に映った自分と、ふと目が合った。


「…酷い顔」



目の下にはくっきりとクマが出来ている。


次から次へと、涙が筋を描いては散って。


もっともっと、好きになってもらえるように綺麗になろう。


そう強く思った。



全部全部…


好きな人の為…



ねぇ、私は間違ってた?


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