This is us


「けど、蓮ちゃんが人間らしくなって…幸せそうで俺はすごい嬉しいし安心したよ」

「人間らしいって何だよ」

佐々木の口からそう言われると、やっぱり少し照れ臭い。
佐々木はいつも自分の気持ちを素直に口にするから、羨ましく思う。

「なんて言うか、表情が豊かになったし…うん!前とすげえ変わったよ」

「そうだな」

自分でもそう思うくらいだから、きっと周りはもっと感じているんだろう。

「あー…今頃校長先生とやらのお話かな?ね、もうこのまま帰っちゃおうか?」

「あぁ、確かにそれもそうだな」

佐々木は悪戯っ子のように瞳をキラキラと輝かせる。

「よし決まり!飯でも食いに行こうぜ」

そうして俺と佐々木は、こそこそと隠れながら静かに学校を後にした。


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