好きじゃない
「へ?」
ブロロロロロ…
シュー……
やっとバスが来た。
バスの扉が開いた。
気がつくと、木村はもう乗っていた。
あたしはあわてて乗り込んだ。
そして、木村が座っている席の後ろに座った。
プシューー………
バスが走り出した。
「ねぇ木村…」
「ん?」
「さっきのって本気?」
「……」
木村は黙った。
「ねぇ…」
会話が途切れ途切れになってしまう。
「早く言ってよ、もう着いちゃう…」
あと3つの信号を過ぎると、あたしが降りるバス停。
あたしは早く答えて欲しくて木村をじっと見つめた。