オネェ様(♂)がお好き!?
オネェ様とお呼び!?
「……と、言う訳でお父さん、イタリアに転勤になっちゃったから。」

突然、お母さんから告げられた。

……イタリア?……転勤?……

……はぃー!?

「アッハハハ……ごめんなー?美羽。今まで黙っていて……でもそんなに驚いたのか?口からジュースが溢れてるぞ☆」

……そりゃあ、驚くに決まってるでしょ!!馬鹿親父!!


私は口を拭きながら、お母さんに確かめた。

「転勤って嘘だよね?冗談でしょ?」

「ん?冗談でこんな事言う訳ないでしょー!本当よ。」


そ……そんなぁ……

「じゃ、じゃあ学校はどうするの?今夏休みだよ?友達にお別れも言えないで、さよならしろって言うの?てか、さよならなんて嫌だよー!!」

私は半泣き状態でお母さんに言った。

「あぁ。その事なら心配しないで?アンタは日本に置いて行くから。」

と、お母さんはニッコリと笑って言った。

へっ?日本に置いてく?

じゃあ……

「学校辞めなくて良いの?」

「勿論よ!!」

やったぁぁぁ!!

「アッハハハ……良かったなぁ。美羽!そんなに嬉しかったのか?ヨダレ垂れてるぞ☆」

「うるさい!馬鹿親父は黙ってて!!それに、ヨダレなんか垂れてないし!!」

……

でも、さ。

「家事とかどうすんの?」

私、家事一切出来ないんだけど……

「あぁ、それも心配しないで?」
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