☆ムーンチャイルド☆
『ケケケ、もっとだ。もっと雨よ降れ、そして体力を奪うんだ、ケケケ』
友希の耳に低い声が聞こえた。
友希は声のする背後を振り返った。
するとそこには、長い舌を出す青い色をしたカエルの魔物が跳ねていた。
『カ、カエル?』
友希はカエルの魔物を見て驚いた。
『カエル?そこら辺のカエルと一緒にされちゃ困るな。俺は突然変異で生まれたカエルの魔物、アメフラシ様だ、ケケケ』
カエルの魔物、アメフラシは飛び跳ねながら高笑いをした。
『カエルの魔物?アメフラシ?何か…ゲームの世界みたい…ハァ、ハァ』
友希には現状が理解出来なかった。