彼奴、依存症。
こんな時に、何でこんな事―――…!
馬鹿な事を考えている自分が、何だか妙に恥ずかしくなってきた。
好きだなんて気持ちはいらないと思ってた。
今でもいらないと思っている。
それはただ、互いを傷つけ合うだけじゃない。
無駄な労力や精神力は使いたくないわ。
…ああ、疲れる。
…ああ、面倒ね。
だけど、やたらと心臓はうるさくて、あたしの邪魔をする。
あたしのいつもの冷静さを打ち砕く。
自分の鼓動が、自分を砕く。