1107

黄色いお姫様

気がつけば、最上階の廊下にいた。

いつの間に、きてしまったのだろう?

そのうえ、用もないのに。

サボってたら、部長と課長に叱られると言うのに。

これじゃあ、後輩たちに示しがつかない。

早く戻ろうとその場を去ろうとした時だった。

「あ、桃井さんだ!」

弾んだようなその声に振り返ると、笑顔が似合うかわいいお姫様がいた。

彼女を色で例えるなら、黄色だ。

明るくて、周りを癒やしてくれるからだ。

「ひまわりちゃん、だったかしら?」
< 44 / 127 >

この作品をシェア

pagetop