”ただ、愛されたかった…”
 「あのね、私、働く事にしたから。」

 美樹は、突然そう言った。

 母親は、苦笑いをしている…。

 「学校は?」

 「…。」

 美樹は、学校の話しには、答えない…。


 「私ね、ウエイトレスでもやろうかな?って思って。

 友達が、紹介してくれるの。」

 美樹は、嬉しそうに話している。

 瑠理は、なんて言ったらいいか判らず、母親の方を見た。

 母親は、愛犬のチャチャと遊んでいる。

 その母親の姿に呆れた…。



 早いうちに、美樹と二人で話しをしよう…。


 
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