宝箱ー妖精の街ー
春花は持っていた鍵を何の躊躇もなく箱に差し込んだ。

カチッ

箱は小さな音を立てて開いた。

「やったぁ!」

春花は顔いっぱいに笑顔を広げた。

「これで帰れるかも…」

春花は期待で焦る気持ちを押さえて、ゆっくり箱を開けた。

ヒュオー

「?何の音…」

急に箱が春花を吸い込もうとした。

「まっ、マジでぇ~?」

スポンッ

小気味良い音とともに春花は箱の中に消えた…


小さな街での小さな冒険の始まり始まり
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