【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜

 やっぱり昨日のキスはなんの意味の無いものだったのだ。胸の中がキシキシ音を立てた。

 いくら好きでも、一方的な気持ちだけでは何も越えられない。『家族』の枠も『兄妹』という絆も。

 わかってる。
 わかってたけど。
 悔しかった。

 どこかで期待していた分、糸が切れたように涙が止まらない。

 お兄ちゃんはいつもあたしに大事なことを言ってくれない。


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